長崎県雲仙市にあるレストラン『BEARD』で、こだわり抜いた地元の野菜フルコースを味わってきました
はじめに
こんにちは、mです。
今年の夏、長崎を旅行した際に訪れたレストラン『BEARD』が素敵だったのでご紹介します。
このお店では、新鮮な在来野菜をメインにしたフルコースを味わうことができます。
今回は、私自身の体験や撮影した写真を交えて、『BEARD』の魅力をお伝えできればと思います。
レストラン『BEARD』とは
『BEARD』は、長崎県雲仙市にある在来種野菜とナチュラルワインが楽しめるレストランです。
HPによると、お店のコンセプトは「旅」であり、誰かの家に招かれたような、そこでゆっくりと愉しい時間を過ごせるような、そんな空間を目指しています、とあります。
実際にお店で過ごしてみて、友人の家に招待されたような、そんな親密な雰囲気を感じました。
お店を一人で切り盛りされている原川さんの、柔らかくて話しやすい人柄によるところだと思います。

在来種野菜
在来種野菜とは、特定の地域で古くから栽培され続けてきた、その土地の風土に適応した野菜のこと。
形や大きさが均一ではなく、豊かな風味が特徴です。
育った野菜から種を自家採種することで、濃厚な味や個性的な風味が出てくるとのことです。

店内の雰囲気
店内はカウンター席のみで、落ち着いた木の温もりのあるオープンキッチンになっています。
改装前の壁紙がそのまま残っているらしく、あたたかくてレトロな雰囲気を醸し出していました。
今回私たちは、自然光が差し込む窓際のカウンター席に座りました。
よく晴れた日だったので、運ばれてくる料理が光に照らされて、美しく輝いて見えました。



コースメニューの内容
コースメニューの内容の前に、まずは頼んだドリンクのご紹介から。
私は季節のスパークリングジュースを注文しました。


こちらは自家製の梅ジュースでした。
程よい梅の酸味と甘さの効いた冷たい炭酸ジュースが、暑い季節にぴったりの1杯でした。

奥さんは白ワインを注文。
何やら美味しかったようです。
光に透けて綺麗でした。

ここからは、在来種野菜フルコースの内容です。
1. 野菜のお出汁

野菜のもつ良い香りがする、ほんのりとした優しい味わいのお出汁。
これから出てくる料理の期待値を上げてくれました。
2. はじめのひとくち

甘さのない可愛らしい大きさのシュークリームの隣に、ソテーしたシシトウが添えてありました。
シシトウの味を初めて知ったような感覚になる、素材本来の味わいを感じさせてくれる一品でした。
3. 八角オクラ、トマト、豆腐


よく見ると形が異なる2種類のオクラは、歯ごたえや味も異なっていて、食べていて楽しかったです。
トマトも味がしっかり伝わってきました。
豆腐はねっとりとしていて、まるでデザートのようで私好み。
いろんな食感が楽しめる一品でした。
4. 健ちゃんウリ、イサキ

きゅうりの冷汁のような一品。
これもまた、シャキシャキとしたウリの食感を楽しめました。
下の方に隠れていたイサキの旨味がしっかりと出ていて、美味しさにびっくりしました。
5. タワラマゼラン、ニシユタカ


お恥ずかしいことに、メニューを見ても何の食材の名前かわかりませんでした。
失礼致しました。
タワラマゼランもニシユタカもジャガイモの品種です。
タワラマゼランは黒紫色の皮と黄色い果肉が特徴で、ニシユタカは皮が淡いベージュで果肉は淡い黄色をしているそうです。
こちらはその2種類のじゃがいもと豚肉のベーコンが入った一品。
スープには温泉水を使用するというこだわり。
ジャガイモはいろんな大きさにカットしてあって、素朴な味わいと食感を楽しめました。
豚肉のベーコンはしっかりと味が付いていて、小さいながらもその存在感に驚かされました。
6. ナス


フリットになったナスの下には、先ほど出てきた健ちゃんウリ。
大好きなナスがカラッと揚げられていて、中フワッと、外はカリッとしていて美味しかったです。
7. 小菊かぼちゃ、石鯛


甘味が強いかぼちゃに、かぼちゃの茎の部分のフリットと石鯛が添えられた一品。
石鯛が想像以上にぷりぷりしていて美味しかったです。
フリットのカリッ、石鯛のプリッとした食感が楽しい一品でした。
8. 五寸人参、冬瓜


細かくカットした人参とウリをお米と混ぜ合わせて作ったリゾットの上に、人参ペーストが乗っていました。
人参と瓜をお米と混ぜるなんて、私には到底思いつきません。
プロの方は発想がすごいなと唸りました。
優しい味わいで美味しかったです。
9. 季節のデザート


最後のデザートは、プラムのコンポートとブルーベリー、オリジナルのリンゴケーキの上にアイスクリームが乗った一品。
プラムのコンポートは酸味があり、アイスクリームやリンゴケーキの甘味とのバランスが絶妙でした。
中でもブルーベリーの甘さは私の想像を超えていて、かなり驚かされました。

食後のコーヒーとの相性も抜群のデザートでした。
お店へのアクセス
『BEARD』の近くには、温泉や足湯、お土産屋さん、野菜の直売所など、たくさんお店があって色々と楽しめますよ。
お店付近をゆっくり散歩したり、海を眺めたりするのもいいかもしれません。
営業時間・予約情報など
〒854-0514 長崎県雲仙市小浜町北本町2−1
⚪︎営業日時
ランチ:水・木・土 12:00 start
ディナー:金・土 18:00 start
⚪︎定休日
日・月・火 + 不定休
⚪︎予約情報
メニューは予約制のコースのみ
金額は¥12,000-(2025年現在)
予約は2ヶ月先まで可能
⚪︎駐車場
なし(公共の駐車場を利用)
※空席・営業日に関しましては、Instagramで確認をお願い致します。

最後に
どのお皿も素材本来の味や食感を、これでもかというくらい楽しめる、最高の料理でした。
野菜の概念が変わるような、そんな体験だったと思います。
今回の長崎旅行は、いろんなスポットを訪れることが目的ではなく、じつは『BEARD』を楽しむことを第一に考えた旅行でした。
そして、その計画は正しかったと容易く思わせてくれるほどの、忘れられない良い思い出になりました。
原川さんが私と同じ腕時計をしていると話しかけてくれたとき、親しみを感じると同時に、初対面の私にもこんなに優しく話しかけてくれるのかと、大変嬉しい気持ちになりました。
きっとこのお店の常連さんたちは、料理が美味しいこともさることながら、原川さんに会いたくて来店するのでしょうね。
作る人の人柄が料理にもそのまま現れているような、そんな素敵なレストランでした。











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