中世の面影が残る静かな町「 スポレート 」へ
ローマを一通り観光できた私は翌朝、鉄道を使って移動することにしました。
次に訪れたのはスポレートという小さな町。
中世の雰囲気が漂う静かな町です。
鈍行列車に揺られてローマから静かな田舎町へ
ローマからスポレートまでは鉄道で約1時間半ほど。
当時私が買ったチケット代は8.7€でした。
このときが初めての鉄道での移動だったのですが、なかなかに苦戦したのを覚えています。
時刻表の見方がわからなかったり、下調べしていた検札機が見当たらなかったり。
出発時間ギリギリまで時刻表と睨めっこし、最後は駅員さんに相談。
どの列車に乗ればいいかすぐに分かりました。
このときから迷った場合はすぐ誰かに相談するようになりましたね。
鉄道での移動は景色が最高でした。
目の前に「世界の車窓から」の風景が広がっていて感動しましたね。
感動していたせいか、鉄道で移動中の写真を撮っておりませんでした。泣
他の町に移動したときに撮った写真があったら投稿しますね。
スポレートに到着
スポレートはウンブリア州ペルージャ県にある、人口が約3万8000人のコムーネだそうです。
コムーネとは、イタリア語で「共同体」を意味する用語で、イタリアの自治体の最小単位の組織とのことです。
スポレートに着いたら翌日乗る鉄道の切符を買って、町の地図をもらいたかったのですが
日曜日だったからか駅員さんがいませんでした。
仕方がないのでインフォメーションセンターを探してそこで地図をもらおうと思いましたが、
これもまたどこを探しても見当たらず。
あとになって調べたところ、ガリバルディ広場というところに小さなインフォメーションセンターがあったようなのですが、
結局見つけることができませんでした。
とりあえずホテルにチェックインしようと場所の聞き込みを開始。
開いているお店を探しまわり、ようやく1軒のカフェを見つけました。
お腹もすいていたので、そこでパンとコーラを買って空腹を満たしながら店員さんに道を尋ねましたが、
私の拙い英語では全く通じません。
そんなとき、ホテルの名前を告げると
店員さんは優しそうなお客のおじさん(きっと常連さんに違いない)に何やら説明してくれ、
なんとそのおじさんが車でホテルまで送ってくれることになりました。
あのときは、申し訳なさやありがたさ、ちょっとした恐怖感などなど
いろんな感情でなんとも言えない気持ちになっていましたね。笑
送ってくれたおじさんはとても親切な方でした。
この恩は決して忘れません!
旅行に行くと人の温かさに触れることができるから嬉しいですね。
スポレートの街並み
町を歩いていると見つけた可愛い看板。
これは通学路かな?
イタリアにはこのような面白い看板がたくさんありました。
映画に出てきそうなベランダも発見。
ここから何かドラマが生まれそうですね。
古い建物も趣があって良いですね。
下地のレンガが見えているところもまた美しいです。
こういった古びた鐘もちらほら見つけました。
今も使ってるのかな?
ここからは入り組んだ細い道をお楽しみください。
裏路地好きな私にはたまりませんでした。
ちなみにイタリアではこのような路地や小道のことをヴィーコロと呼ぶそうです。
ここはポルタ・フーガ通りと呼ばれているようです。
ローマでは気づきませんでしたが、この町ではよく猫に出会いました。
こちらの猫はバイクの上でお昼寝中。
近づいても全く起きませんでした。
人に慣れているんでしょうね。
ここからはドゥオーモと町が一望できました。
ヨーロッパの町並みは統一感があってとても美しいです。
塔の橋
スポレートといえば有名なのが、こちらの「塔の橋」。
この橋はローマの水道橋をもとに12世紀頃に造られたとのこと。
全長約230メートル、高さ約80メートルの見応えのある大橋でした。
当時は渡ることができたのですが、2016年のイタリア中部地震の影響により、今は閉鎖されているようです。
歴史を感じさせる圧巻の佇まい。
その圧倒的な迫力に、しばらく見惚れていました。
下を眺めている人たち。
高くて怖そう。
まとめ
いかがでしたか。
スポレートの雰囲気が少しは伝わりましたでしょうか。
人は親切だし、静かだし、可愛い猫には出会えるしと、個人的にとても好きな町でした。
イタリアに行く際はぜひ立ち寄ってみてください。
余談
最後に
この旅は貧乏旅行だったので、費用を抑えながら生活してました。
食に関してもできるだけ安くて、味よりもお腹が膨れそうなものを選んで食べていたのですが、
そんなときに食べたのがこちらのケバブ。
このとき生まれて初めて食べましたが、ケバブって美味しいですね。
味も良いしお腹いっぱいになるしで、この先の町でも何度か食べることになりましたよ。
日本にいるときは何故かなかなか買いませんが。笑
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